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長引く腰痛について―強直性脊椎炎とは―

強直性脊椎炎は一般的な腰痛とは異なり、放置していても症状は改善しません。
まずは原因や症状・治療を知ることが大切です。

強直性脊椎炎の症状

強直性脊椎炎では以下のような様々な症状が起こります。

難病情報センター 強直性脊椎炎(指定難病271)
(http://www.nanbyou.or.jp/entry/4848)
2017年4月7日時点を参考に作成

強直性脊椎炎に
よくみられる症状

強直性脊椎炎の症状としてよくみられる症状です。気になる症状があれば、主治医の先生に相談してみてください。

強直性脊椎炎にみられる腰痛は、
夜間や朝方など、安静にしていると痛みが強くなり、運動することでよくなるという特徴的な症状が3カ月以上続きます。
痛みは一時的に消えたり、良くなったりすることもありますが、 徐々に症状が出ている時間が長くなります。

背中や首の痛みやこわばり

  • ・背中や首に痛みやこわばりがある
  • ・休息したり睡眠をとった後に症状が悪化する
  • ・動いている方がラクになる

脊椎の関節に炎症が起こっている状態です。

腰や尻の痛みやこわばり

  • ・腰やお尻に痛みやこわばりがある
  • ・休息したり睡眠をとった後に症状が悪化する
  • ・動いている方がラクになる

仙腸(仙骨と骨盤の間)の関節に炎症が起こっている状態です。

眼の炎症(眼の痛みや充血など)

約3割の人に発症する眼の症状前部ぶどう膜炎(虹彩炎)とは

手足の指の痛みや腫れ

  • ・指先の関節に痛みや腫れがある
  • ・指がこわばったり、動かしにくい

手首・足首やかかと・足裏の痛み

  • ・アキレス腱に痛みがある
  • ・足裏(足底筋膜)に痛みや腫れがある

靭帯や腱が骨に接しているところ(付着部)や、腱鞘(腱を包んでいる鞘のようなもの)に炎症が起こっている状態です。

その他

  • ・消化器の疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎など)が合併する
  • ・循環器の疾患(弁閉鎖不全症、伝道障害など)が合併する
  • ・呼吸器の疾患(肺線維症など)が合併する

約3割の人に発症する眼の症状
前部ぶどう膜炎(虹彩炎)とは

強直性脊椎炎では、約3割の人に前部ぶどう膜炎(虹彩炎)が起こります。

どんな症状?

眼の痛み、充血、飛蚊症などが多い。 発症は急性で、片側性、再発性であることが多い。 進行もしくは重症化すると視力低下や視野狭窄を起こす。

症状が出たあとはどうなるの?

早期に眼科的治療(点眼、内服、重症では眼球注射)を受ければ予後はよいのですが、
悪化するとまれに失明することがあります。

上記のような眼の症状がでたら、速やかに眼科を受診することが大切です。
また、仙腸関節炎その他の骨関節の症状が現れる前に虹彩炎が発症するケースもあります。
虹彩炎を繰り返す人では、強直性脊椎炎をはじめ、脊椎・関節の病変にも注意しましょう。

Gouveia EB et al, Rev Bras Reumatol;52(5):742-756 (2012)を参考に作成

強直性脊椎炎についてもっと詳しく知る