強直性脊椎炎の
改訂ニューヨーク基準
これまでに広く使われてきた分類基準です。しかし診断確定には仙腸関節のX線所見も必要なため、早期の強直性脊椎炎を診断するには適さないと言われています。
改訂ニューヨーク基準
T.臨床症状
- 腰背部の疼痛、こわばり(3カ月以上持続、運動により改善し、安静により改善しない)
- 腰椎の可動域制限(前後屈および側屈)
- 胸郭の拡張制限
U.仙腸関節のX線所見両側2度以上、または片側3度以上の仙腸関節炎所見
- 0度:正常
- 1度:疑い(骨縁の不鮮明化)
- 2度:軽度(小さな限局性の骨のびらん、硬化。関節裂隙は正常)
- 3度:明らかな変化(骨びらん、硬化の進展と関節裂隙の拡大、狭小化または部分的な強直)
- 4度:関節裂隙全体の強直
V.診断基準
- 確実例臨床症状の1、2、3のうち1項目以上 + X線所見
-
疑い例
- a)臨床症状の3項目
- b)臨床症状なし + X線所見
van der Linden S. et al.: Arthritis Rheum, 27: 361–368(1984)