非特異的腰痛(原因がはっきりしない腰痛)
自分の症状がどの痛みであるかを知り、適切な治療を受けるために、 早めに医師の診断を受けることが大切です。

長引く腰痛(慢性腰痛)とは
腰痛は、痛みの持続期間から、急性腰痛(発症後1カ月以内)、亜急性腰痛(1〜3カ月)、慢性腰痛(3カ月以上)に分類されます。 長引く腰痛は、慢性腰痛に該当します。
長引く腰痛の原因を知ることが、早期診断・早期治療につながります。
参考:
-
慢性の痛み情報センター
詳しくはこちら -
慢性疼痛の種類(分類)
国際疼痛学会(IASP)では、慢性疼痛は7つに分類されます。
- 一次性慢性疼痛
- がん性慢性疼痛
- 術後痛および外傷後慢性疼痛
- 慢性神経障害性疼痛
- 慢性頭痛および口腔顔面痛
- 慢性内臓痛
-
慢性筋骨格系疼痛
詳しくはこちら(英文)
いろいろある腰痛の“原因”
「腰痛」とは、病気の名前ではなく、腰の部分を中心とした痛み・はりなどの不快感をさす症状の総称です。
腰痛には、検査により、原因を特定できる腰痛(特異的腰痛)と原因が特定できない腰痛(非特異的腰痛)があります。
特異的腰痛には、腰椎椎間板ヘルニアや強直性脊椎炎、神経の腫瘍によるもの、内臓や血管の病気によるものなどがあります。
非特異的腰痛には、ストレスや抑うつなどの心理社会的な要因によるものや仕事や家事により腰へ負担をかけ続けることによるものなどがあります。
参考:
- 慢性疼痛診療ガイドライン
慢性疼痛診療ガイドライン作成ワーキンググループ 編
真興交易株式会社 医書出版部 2021年3月 -
腰痛診療ガイドライン2019改訂第2版
日本整形外科学会診療ガイドライン委員会, 腰痛診療ガイドライン策定委員会 編
南江堂 2019年5月 - 腰痛対策
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/1911-1_2d_0001.pdf
2024年8月15日閲覧 -
脊椎関節炎診療の手引き2020
日本脊椎関節炎学会・厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)「強直性脊椎炎に代表される脊椎関節炎の疫学調査・診断基準作成と診療ガイドライン策定を目指した大規模多施設研究」班編
診断と治療社 2020年